このような悩みをもった方への記事です。
⚫︎紫外線が髪や頭皮に与える影響
⚫︎髪と頭皮を紫外線から守る5つの方法
⚫︎紫外線を予防するホームケア法
✂︎美容業界歴9年ほど
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(正しいヘアケア情報をアドバイスできる美容資格)
今回は紫外線が髪や頭皮に与える影響や具体的な紫外線対策を紹介していきます。
「肌には日焼け止めを塗っているけど髪や頭皮には何にもしてない・・・」という方も多いのではないでしょうか?
紫外線は肌だけでなく髪や頭皮も日焼けさせるんです。髪の傷みにも直結するので紫外線対策は必須。
例年春から紫外線の量は増えていきます。ぜひ本記事の対策を参考にして髪と頭皮を守っていってください。
紫外線が髪や頭皮に与える影響
紫外線は皮膚にとって日焼け、シミ、そばかすをはじめ皮膚の状態を悪化させてさらには老化までさせる厄介な存在。
さらに紫外線は皮膚だけでなく髪や頭皮にも「日焼け」を起こさせるんです。
日焼けすると以下のようなことが起こります。
- ヘアカラーで染めた色が落ちやすくなる
- 髪のタンパク質が壊れて手触りが悪くなる
- 髪表面のキューティクルがはがれてパサつく
- 頭皮の血管の働きを低下させて薄毛や抜け毛の原因に
サーフィンや海水浴をよくする人が髪が明るくなっているのは紫外線が原因なんです。
また紫外線の種類で皮膚への影響も違い、波長によって以下の3つに分けられます。
- UVA
- UVB
- UVC
⚫︎UVA
皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層になっていますがUVAは30〜50%が表皮を通り過ぎて真皮まで届きます。
UVBほど有害ではないですが長時間浴びるのは健康的にもちろんよくありません。
また曇や霧、窓ガラスもすり抜けるのでくもりの日や屋内でも注意が必要です。
皮膚の色を黒くする原因がこのUVAです。
⚫︎UVB
皮膚に対する刺激はUVAより強く長時間浴びると皮膚は赤くなったり、軽いヤケドのようになります。
海やゴルフ、スキーなどで赤くなったりヒリヒリしたりしますよね。
これはUVBが原因です。
⚫︎UVC
オゾン層などで吸収されるので地表にはほぼ届きません。殺菌、清浄作用があります。
肌はもちろんですが髪も紫外線から守ることがとても重要だとわかっていただけたかと思います。
頭に生えている髪はより太陽に近いのでダメージを受けやすいんです。
でも髪は紫外線ケアできていない人がほとんど。
髪と頭皮を紫外線ダメージから守る5つの方法
髪も肌と同じように日焼けする
外では紫外線に注意
4〜9月は強い時期で6、7月のUVBは冬の4倍以上1日で見ると9時頃から急激に増えて正午前後が最も強く、15時ごろまでかなりの紫外線があります
✔︎真昼の外出は控える
✔︎日傘、帽子
✔︎日焼け止め
✔︎ヘアオイル注意して乗り切りましょう✨
— ユウキ/美容師💈×髪ブログ (@haircare_yuki) May 25, 2020
最近は日焼け止めで髪にも対応しているものもあります。順に見ていきましょう。
方法①真昼の外出は控える
当たり前のことですがまずは真昼の外出を控えること。
紫外線は1年中降り注いでいますが季節や時間でも紫外線の量は変わってきます。
5月〜9月頃までが特に紫外線の量が多い時期。
6、7月のUVBは冬の4倍以上とも言われています。
以下のグラフは季節による紫外線の量のグラフです。
[出典:日最大UVインデックス(観測値)の年間推移グラフ 気象庁HP より引用]
[出典:時別UVインデックス(観測値)の毎日の推移グラフ 気象庁HP より引用]
UVインデックスとは紫外線が体に及ぼす影響をわかりやすく示すために強さを数値化したもので世界共通の指標。
1日単位で見ると9時ごろから急激に増えて正午前後までが最も強く、14時ごろまでかなりの紫外線が続くことがわかります。
数値化して見るとより紫外線の強さを感じますね。
外出を控えるのが一番ですが出なくてはいけない方も多いかと思います。
なので外に出る場合は他の方法の「日傘・帽子」「UVスプレー」などは必須なので必ずしましょう。
方法②日傘や帽子
紫外線から髪や頭皮を守る上で日傘や帽子は有効な手段。
一般的に白は光を反射して、黒は光を吸収しますが色で選んでしまうのは間違いなんです。
大事なのは日傘や帽子がUV加工されているかどうか。商品の説明をしっかり見て決めましょう。
- 厚めの生地
- 裏地が黒かグレー
- UVカット率や遮光率の高いもの
裏地が白いと地面からの反射もあるので黒かグレーがオススメ。
- ツバが全体にあるもの
- UV加工している
紫外線を一番に考えるのならツバが全体にあるものがいいですね。
ただ夏になったら涼しさも考えて麦わら帽なんかもオススメです。
でも帽子を長時間かぶると通気性が悪くなり蒸れてしまいます。
頭皮のことを考えて長時間かぶるのは控えましょう。
方法③UVスプレー
最近は肌だけでなく髪にも使える全身タイプのUVスプレーも出ています。
UVスプレーを選ぶポイントはUVカット力がどれくらいあるかどうか。
なるべくSPF50+、PA++++のものがいいですね。
SPFやPAは紫外線をどれくらい防いでくれるかの指標です。
SPFはUVBの特徴の肌がヒリヒリと赤くなる炎症をどれくらい抑えてくれるかを表したもの
一般的に直射日光で皮膚が赤くなるまでの時間が20分とされている
SPF1=20分という意味でSPF30だったら20×30=600分
約10時間の日焼け止め効果が期待できることになる
PAはUVAの特徴の皮膚を黒くすることをどれくらい抑えてくれるかを表したもの
日本化粧品工業連合会ではPAの効果のレベルを4段階に分けている
- PA+
- PA++
- PA+++
- PA++++
+(プラス)が多いほどUVAを防ぐ効果が高い
なるべくSPF、PAが高いものを選びましょう。
方法④ヘアオイル
ヘアオイルにも「SPF」や「PA」といったUVカット成分が入っているものがあるんです。
さらにヘアオイルは保湿もしてくれるので乾燥からも髪を守ってくれます。
外出前にヘアオイルを髪表面につけましょう。
UVカット成分が入っている他のスタイリング剤でも大丈夫です。
ただし種類によってはつけすぎると髪がベタつくものもあるので注意が必要です。
方法⑤ヘアアレンジ
ヘアレンジ?と思うかもしれませんが紫外線にも有効なんです。
基本的にはシンプルな一つ結びが一番おすすめ。
髪を一つ結びにすることで陽に当たる面積が小さくなるので紫外線ダメージが最小限になります。
一つ結びをした後にUVスプレーを毛先や分け目に吹きかけることで紫外線防止効果はさらにアップ。
紫外線を予防するホームケア法
ホームケア①シャンプー
頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーを使うのがおすすめ。
頭皮を優しく洗いあげることで皮脂のバランスが整い、紫外線ダメージを受けにくい髪になります。
ご自分に合ったシャンプーを正しく使うことで紫外線予防になるんです。
以下の記事で正しいシャンプー方法を解説していますのでぜひご覧ください。
ホームケア②トリートメント
トリートメントは保湿力の高いものを使いましょう。
髪の一本一本をコーティングしてバリア機能が高まるんです。
ベタつきには注意ですが髪をしっかり保湿することで紫外線ダメージを最小限にしてくれます。
以下の記事で正しいトリートメント方法を解説していますのでぜひご覧ください。
ホームケア③頭皮マッサージ
お風呂から上がったらすぐドライヤーで髪を乾かすのも大事ですがその前にすべきことがあるんです。
①頭皮用の化粧水をつける
②頭皮マッサージ
③アウトバストリートメント
乾かす前の髪が濡れている状態で①〜③の流れに沿って髪をケアしてください。
指の腹で頭皮全体を優しくマッサージ。
シャンプー後の地肌は毛穴が開いて栄養成分が浸透しやすい状態。
頭皮マッサージで髪の根元に潤いと栄養を届けましょう。
栄養がしっかり行き渡ることで紫外線に負けない健康な髪が育ちます。
マッサージ後はアウトバストリートメントを髪の中間から毛先につけてよくもみこんでください。
①~③の工程が終わったら髪を乾かします。
ホームケア④しっかり乾かす
アウトバストリートメントをつけたらなるべく早く髪を乾かしてください。
ただし雑に乾かすのはNG。よくあるのは髪表面ばかり乾かしてしまって内側が濡れていること。
正しく乾かすことで髪にツヤも出て紫外線ダメージを受けづらい健康な髪になります。
以下の記事で正しいドライヤーの方法を解説していますのでぜひご覧ください。
まとめ:肌だけでなく髪と頭皮も紫外線から守ろう
今回は髪と頭皮を紫外線ダメージから守る5つの方法について紹介しました。
⚫︎紫外線が髪や頭皮に与える影響
- ヘアカラーで染めた色が落ちやすくなる
- 髪のタンパク質が壊れて手触りが悪くなる
- 髪表面のキューティクルがはがれてパサつく
- 頭皮の血管の働きを低下させて薄毛や抜け毛の原因に
⚫︎髪と頭皮を紫外線ダメージから守る5つの方法
- 方法①昼間の外出は控える
- 方法②日傘や帽子
- 方法③UVスプレー
- 方法④ヘアオイル
- 方法⑤ヘアアレンジ
⚫︎紫外線を予防するホームケア法
- ホームケア①シャンプー
- ホームケア②トリートメント
- ホームケア③頭皮マッサージ
- ホームケア④しっかり乾かす
紫外線は肌を日焼けさせますが髪も日焼けさせることはあまり知られていません。
本記事で紫外線ダメージが髪と頭皮に与える影響を知っていただき正しい対策で髪を守っていきましょう。