当ページのリンクには広告が含まれています。
ヘアケア

知ってトクする!髪の毛に関する3つの知識

こんにちは!

現役美容師のユウキと言います。

今後髪の毛の悩みやギモン、解決法について書いていきます。

今回は「知ってトクする!髪の毛に関する3つの知識」です。


髪の毛のことをより正しく知ることで正しいヘアケア法も身につくのでぜひ最後までご覧ください。

髪の毛は「3層構造」

私たちの髪の毛は3つの層に分かれています。

 

外側から

・「キューティクル(毛小皮)」

・「コルテックス(毛皮質)」

・「メデュラ(毛髄質)」

これだけ言われたら「なんのこっちゃ?」って感じですよね。

例えていうならお寿司の「のり巻き」のような形をしています。

・キューティクル(毛小皮)

一番外側ののりの部分がキューティクルでみなさんが一番よく耳にする言葉ですよね。

キューティクルは毛髪内部の栄養素を流れさせないためのフタや盾のような役割です。キューティクルが剥がれてくるとダメージが急速に進行します。

・コルテックス(毛皮質)

次に、ご飯の部分がコルテックスで毛髪の大部分を占めています。コルテックスは髪の毛のしなやかさや弾力を作り出している部分です。

コルテックスの中には栄養素をつなぐ接着剤のような働きをする間充物質(マトリックス)というものがあります。

映画のマトリックスを想像してしまいますが違うものです笑

間充物質(マトリックス)はとても大事なもので、

・毛髪に水分とハリを与える

・間充物質の移動でパーマがかかる

・間充物質がカラーを内部にとどめる

という働きがあります。

間充物質(マトリックス)が流れ出ると髪にツヤやハリがなくパーマがかかりにくかったり、カラーの色落ちが早かったりします。

間充物質はパーマやカラーをする上でとても重要なのです。

・メデュラ(毛髄質)

最後に具の部分がメデュラと言います。

髪の毛の中心にあって普通〜太い髪の人には存在し、細気や産毛には存在しないことが多いです。

メデュラの働きはなんと・・・まだ解明されていません。

髪の保湿機能を高める等言われていますが、今の時代に髪の毛で解明されていないことがあるって不思議なことですよね。

以上の3つの層から髪の毛はできています。

このことから髪の毛には「髪の毛内部」と「髪の毛外部」、両方のケアが必要であるということがわかります。

髪の毛は「タンパク質」

髪の毛は「タンパク質」で出来ています。

このタンパク質ですが、分解していって1個になると「アミノ酸」と言うちいさな単位になります。

アミノ酸はめちゃ聞いたことありますね。ちなみに人間の体を作るアミノ酸はたった20個しかありません。

このアミノ酸が子供達のように手をつないで2〜100個集まると「PPT(ポリペプチド)」になります。

そして100個以上アミノ酸が集まるとタンパク質になるのです。

アミノ酸の組み合わせ方、手のつなぎ方で約10万種類のタンパク質ができます。

人間の体を作るタンパク質は大きく分けると2タイプあります。

「ケラチンタンパク」

  爪や肌の角質層で硬い種類のタンパク質→髪の毛はここに属する

「コラーゲンタンパク」

  皮膚や内臓などの柔らかいタンパク質

髪の毛はケラチンタンパクでできていて、さらに細く見ると18種類のアミノ酸で構成されています。

この中には「必須アミノ酸」というものがあり、必須アミノ酸は体の中では作られず必ず食べ物から補給しなければいけないアミノ酸なのです。人の体を作る20種類のアミノ酸の中で9種類が必須アミノ酸で残り11種類が非必須アミノ酸といいます。

髪の毛にとっていかに食べ物がとても大事ということになります。

タンパク質以外にももちろん髪に必要な栄養素があるのでサラッと紹介します。

髪の毛に良い3大栄養素

・タンパク質(必須アミノ酸) 髪の毛の主な成分

  ex)玄米、卵、肉、大豆製品など

・ビタミン群 髪の成長を促し、頭皮の健康を保つ

  ex)緑黄色野菜、柑橘類、根菜など

 

・ミネラル 新陳代謝をよくして髪の毛を強くする

  ex)海藻、乳製品、カキ、レバーなど

これらのバランスの良い食事が大切です。

髪の毛は「弱酸性」

 髪の毛のpH(ペーハー)

pH(ペーハー)は水素イオン濃度指数のことで学校で習った事はあるかと思います。

僕の記憶は髪の毛についての勉強中に「なんかそんなのあったな」程度でした。

pHは酸性、中性、アルカリ性を測る”ものさし”のようなものです。

0〜14まであって真ん中のpH7が中性で、レモンなどの酸味の代表がpH2〜3で酸性、

石けん水はpH9〜10でアルカリ性です。

髪の毛は弱酸性が一番良い状態で、pH4.5〜5.5で安定しています。(等電帯)

お肌と一緒ですね。

美容室で使うヘアマニキュアは酸性、パーマ剤やカラー剤、ブリーチ材はアルカリ性です。

髪の毛がアルカリ性に傾くことでキューティクルが開き、パーマ剤やカラー剤が髪の毛内部に浸透することでパーマがかかったりカラーできたりします。

しかし、その後には髪の毛がアルカリ性に傾いているので弱酸性に戻してあげることが重要になります。

 髪の毛の4つの結合

 

 

水素結合

・水に濡れると切れて、乾くとまた戻る

髪を乾かさないで寝て寝グセができるのは乾いた形で結合が戻って固まるため

 

イオン結合

・髪が一番安定している弱酸性(pH4.5〜5.5)から外れると切れる

・元の弱酸性になれば戻る

・カラーやパーマで切れるので後処理や弱酸性シャンプー等で洗うのが大事

 

シスチン結合

・この結合を利用してパーマはかかる

・1剤というニオイの強い薬で結合を切って、ロッドで巻いてから2剤という薬でもう一度結合しパーマがかかる

 

ペプチド結合

・髪の毛の命のようなつながり

・ハイダメージで切れ、切れたら元には戻らない

 

この中で特に知ってほしいのは水素結合とイオン結合です。

水素結合に関しては、

夜にお風呂に入って髪の毛を洗うかと思いますが、寝る前に必ず髪の毛を乾かしてください。

その時に洗い流さないトリートメントなどは熱から守ってくれるので使ってから乾かすのがオススメです。

濡れている状態の髪の毛は水素結合が切れておりデリケートな状態です。また乾かさないで放置するとキューティクルが擦れて傷んだり頭皮に雑菌やホコリがつきやすくなります。

イオン結合に関しては、

ご自宅でカラーなどをする場合に注意が必要です。

カラーをすると髪の毛はアルカリに傾くので使い方を間違えると傷んでしまいます。

ご自宅でカラーする場合は、

放置時間をしっかり守る

お湯でまずしっかり洗い流す

流した後弱酸性シャンプーで洗い、髪を元の状態(弱酸性)に戻す

放置時間が長くなるとカラー剤は効力が弱まりただ髪の毛を傷めるだけになってしまいます。

なので、カラー剤に書いてある放置時間はしっかり守りましょう。

次に、カラー剤を流すときはまずお湯でしっかりと洗い流します。

しっかり流していないとシャンプーしてもカラー剤が残りダメージにつながるからです。

それから弱酸性シャンプーで頭皮を傷つけないように指の腹で洗うことで髪が一番安定する状態(弱酸性)に戻ります。

ちなみに美容室ではカラー剤専用の後処理剤があるので、皆様のお家で洗うよりアルカリは髪の毛に残りません。

そこから弱酸性シャンプーでしっかりと洗い、カラー専用トリートメントなどで髪の毛の内側と外側の両方をケアします。

そうすることでなるべく痛ませず、またカラーの色持ちも良くなります。

ですのでもちろん費用は高くなってしまいますが断然美容室でカラーすることをオススメします!

まとめ

1.髪の毛は「3層構造」

髪は3層(キューティクル、コルテックス、メデュラ)から成っていて「髪の内部」と「髪の外部」の両方のケアが大事であるということ

2.髪の毛は「タンパク質」

髪の毛はアミノ酸が集まってできる「タンパク質」からできている 

また食べ物からしか摂れない必須アミノ酸というものもあり、髪の3大栄養素の「タンパク質」「ビタミン類」「ミネラル」をバランスよく食べることが重要である

3.髪の毛は「弱酸性」

髪の毛の一番良い状態は弱酸性(pH4.5〜5.5)で髪には4つの結合があります。(水素結合、イオン結合、シスチン結合、ペプチド結合)

お風呂に入って髪を濡らしたら必ずすぐ乾かすことでダメージや頭皮が汚れるのを防ぐ。

弱酸性シャンプーで洗うことで髪を一番良い状態に保つ。

また、髪のダメージは「外部から内部」に進行します。

一方でダメージヘアのケアや補修は髪の毛「内部」から始めます。

以上のことからヘアケアについては、

・髪質や髪の状態に合った低刺激の弱酸性シャンプーで髪を洗う(pHバランスの調整)

・同じく髪質に合ったトリートメントで髪の内部から補修する(内部補修+キューティクルの再生)

・洗い流さないトリートメントなどを使ってから髪をすぐ乾かす(水素結合を切れてる状態からもとに戻す)

・バランスの良い食事(必須アミノ酸、ビタミン群、ミネラル)で髪の主成分の「タンパク質」の補給

 

当たり前のことを書いているようですが、

それを毎日当たり前のように継続することがとても大事なのでぜひ意識して実践してみてください!