このような悩みをもった方への記事です。
- 薄毛の原因
- 薄毛の対策5選
- 薄毛に見えない髪型
- 薄毛についてのQ&A
✂︎美容業界歴9年ほど
✂︎ヘアケアマイスターミドル取得
(正しいヘアケア情報をアドバイスできる美容資格)
今回は薄毛の原因とすぐにできる対策5選を詳しく解説していきます。
薄毛のさまざまな対策・治療はありますが原因は個人によるところも大きいので結論、万人に効く治療法はまだ確立していないのが現状です。
現在の主な医療では薬で血管を拡張させて頭皮の血行を促進し、髪が生えやすい環境を作るというもの。
つまり現状では今ある髪の状態をいかにして維持していくかという「予防」が大事なんです。
本記事では「美容」の面から薄毛の男女による原因や対策(予防法)を解説するのでぜひ最後までご覧ください。
薄毛の原因
薄毛は主に2パターンあります。
- 本数は変わらず毛が痩せ細る
- 抜け落ちることで毛の本数が減る
普通に生活していると通常1日に50〜100本くらいは自然に髪が抜けます。
「自然脱毛」といわれ、抜け毛が50〜100本以内だったら気にしなくて大丈夫。
100本よりかなり多く抜けていると「異常脱毛」といって「ヘアサイクル」が乱れているサインです。
ヘアサイクルは下の図のような髪の生え変わりの周期のこと。
ヘアサイクルは「成長期」→「退行期」→「休止期」があり、サイクルが乱れることで脱毛や毛が細くなって「薄毛」につながります。
ヘアサイクルを乱す原因が薄毛の原因でもあるので以下で解説していきますね。
ホルモンバランス
ホルモンバランスの異常が薄毛の原因なのは女性も男性も変わりません。
女性は日常生活でのストレスなどによってホルモンバランスが崩れて薄毛につながります。
- 全体的に薄くなる「びまん性脱毛症」
- 出産後に抜け毛が増える「分娩後脱毛症」
- 髪を縛り続けて起こる「けん引性脱毛症」
- 円い形の脱毛ができる「円形脱毛」
- フケが出て抜け毛につながる「ひこう性脱毛症」
- 皮脂の分泌が多くて抜け毛が増える「しろう性脱毛症」
女性の薄毛や抜け毛は髪全体が均等に抜けていくような特徴でさまざまな種類があるんです。
続いて男性のホルモンバランスについて。
男性ホルモンである「テストステロン」と頭皮内の酵素(5α-リダクターゼ)が結ぶつくと悪性の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」を作り出します。
悪性男性ホルモン(DHT)の影響でヘアサイクルが乱れて髪の「成長期」が短くなるんです。
「成長期」が短くなると細く短い毛ばかりになったり抜けやすくなります。
悪性男性ホルモンの影響を受けやすいのが「頭頂部(トップ)」と「生え際(額)」。
栄養バランス
「食事」の栄養バランスが悪いと薄毛につながります。
体もそうですが不規則な食生活や栄養バランスが悪くなると頭皮に栄養が行かなくなるので結果髪が育ちません。
- 脂っこい食べ物
- ファストフード
- アルコール
「脂っこい食べ物」「ファストフード」「アルコール」は食べ過ぎ、飲み過ぎに注意です。
ストレス
ストレスは血行不良や自律神経の乱れを引き起こします。
なのでストレスを蓄積させると育毛の妨げになるんです。
「薄毛になる」→「不安になる」→「ストレスを抱えてまた髪が抜ける」
という悪循環も起こり得るので考えすぎもよくありません。
頭皮環境の悪化
歳を重ねると女性は特に頭皮の皮脂が少なくなっていきます。
男性は年齢が上がっても皮脂量はそこまで減りません。
皮脂は少ないと乾燥肌になり、多いとベタつきにつながります。
1日1回はシャンプーをするようにしましょう。
薄毛の対策5選
生活習慣の改善
体に良いことは髪にも良いこと。
ホルモンバランスや遺伝も薄毛は関係ありますが生活習慣の乱れも薄毛につながります。
順に説明していきます。
①食生活
髪を太く健康に育てるためにも髪に必要な三大栄養素を知っておきましょう。
- タンパク質
- ビタミン群
- 亜鉛(ミネラル)
タンパク質は「肉」「魚」「大豆製品」。ビタミン群は「野菜」「柑橘類」「ごま」。
亜鉛は「貝類」「海藻」「乳製品」。
髪の三大栄養素を偏らないようにバランスよく食べることを意識しましょう。
②運動
適度な運動は血行を良くする効果があります。有酸素運動が代謝を上げて血行促進になるのでおすすめ。
有酸素運動では「歩くこと」がおすすめ。
目安は1日20~30分。一度で有酸素運動するのが難しい方は10分を2〜3回に分けても大丈夫です。
とにかく少しでもやってみることが大事。
③睡眠
1日5〜7時間は睡眠のための時間を確保しましょう。
成長ホルモンがよく分泌されるPM10:00〜AM2:00の時間は睡眠が取れると理想です。
毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きるように体を慣らすのがおすすめ。
ストレスの軽減
ストレスで血行が悪くなったり自律神経が乱れたりすることで薄毛につながると説明しました。
どのような環境でもストレスはあるので完全にをなくすことは難しいですよね。
なくすまでいかなくてもストレスを減らすのが大事です。
お酒・タバコを減らす
お酒を飲みすぎると髪の成長に必要な栄養素であるアミノ酸をアルコール分解に使われてしまうので注意です。
またAGA(男性型脱毛症)の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)も増加させてしまいます。
厚労省が1日の飲酒量のガイドラインを定めているので参考にしてみてください。
- 日本酒1合 180ml
- ビール中ビン1本 500ml
- ウィスキーダブル1杯 60ml
- チュウハイ(7%) 350ml缶1本
次はタバコです。タバコを吸うとニコチンの影響で血流が悪くなります。
当然髪に栄養が運ばれにくくなるので良くありません。
またお酒と同じように悪性男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)を増やしてしまいます。
お酒もタバコもやめることが望ましいですがやめようとすることでストレスになって抜け毛につながることもあります。
まずは少しずつ減らしていくところから始めましょう。
ヘアケアを見直す
薄毛の対策なので当然ですが「ヘアケア」や「頭皮ケア」も重要です。
まずはシャンプーから見直してみましょう。
シャンプーは髪質やお肌に合っているものを使えていますか?
髪質やお肌に合わないシャンプーを使うと髪のきしみや肌荒れにつながることもあります。
おすすめなのは「アミノ酸系シャンプー」。
- アラニン
- タウリン
- グルタミン
他にもありますが上記の成分はアミノ酸系シャンプーで髪やお肌に優しいです。
アミノ酸系ではないですが「ベタイン系シャンプー」もお肌にかなり優しい成分なのでおすすめです。
頭皮のマッサージなどの「頭皮ケア」もしっかりしましょう。
お風呂上がりに「頭皮用の化粧水」をつけて頭頂部を中心にマッサージしてから髪を乾かすようにしてください。
育毛剤・発毛剤を使う
「育毛剤」や「発毛剤」を使うのも薄毛対策の有効な手のひとつです。
- 育毛剤・・・医薬部外品で抜け毛の予防などに使われる
- 発毛剤・・・医薬品で薄毛の治療に使われる
育毛剤は「医薬部外品」で今ある髪の毛の維持やこれ以上髪が抜けないために使用します。
まだ薄毛ではないけど「予防」したい人におすすめ。
発毛剤は厚生労働大臣認証されている「医薬品」。生えていない髪の毛を生やして毛量を増やす「治療」として使います。
現状の悩みで考えて選んでみましょう。
薄毛に見えない髪型
女性
①ショート(ショートレイヤー)
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ショートレイヤーとは「段」をつけたスタイルのこと。
段をつけることでショートならトップのボリュームが出やすいです。
前髪を作るとより薄く見えづらくなります。
②内巻きミディアム
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「ショートにするのはちょっと・・・」という方はミディアム〜ロングヘアでも大丈夫です。
毛先にパーマやアイロン、コテなどでワンカール入れて上げましょう。
目線が毛先にいくので薄毛も気になりにくくなります。
男性
①刈り上げ
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サイドとえりあしは刈り上げてトップは少し短くする。
ワックスなどのスタイリング剤で立ち上がるようにセットすると薄毛が目立たなくなります。
若々しく爽やかな印象のスタイルです。
②パーマスタイル
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サイドとえりあしは刈り上げてトップにパーマのスタイル。
髪のボリュームがでて毛量が多く見えます。
パーマは大人感もでるのでおすすめです。
薄毛についてのQ&A
スタイリング剤で薄毛になることはありません。
ただスタイリング剤をつけたままずっと放置すると油分などを毛穴に詰まらせる可能性はあります。
スタイリング剤をつけた日はその日のうちにシャンプーしましょう。
気になったらまずは生活習慣の改善やヘアケアの見直しが大事。
お悩みによっては市販の育毛剤や治療として使える発毛剤を使うのもいいです。
それでも気になったり確実に髪を生やしたいと思ったら専門機関やクリニックで受診してみましょう。
男性の場合は主に母方からの遺伝が重要です。
薄毛遺伝子は母方の遺伝子が持っており具体的には母方の祖父が薄毛だと75%、祖父と曽祖父ともに薄毛だと90%受け継ぐといわれています。
ただあくまで薄毛遺伝子を受け継ぎやすいということなので環境要因の方が大事です。
女性が主に遺伝よりストレスや生活習慣が悪いと薄毛の原因になります。
男女ともに日頃の生活習慣が何より注意すべきということです。
まとめ:薄毛の対策には「予防」が何より大事
今回は薄毛の原因と対策5選を詳しく解説しました。
⚫︎薄毛の原因
- ホルモンバランス
- 栄養バランス
- ストレス
- 頭皮環境の悪化
⚫︎薄毛の対策5選
- 生活習慣の改善
- ストレスの軽減
- お酒・タバコを減らす
- ヘアケアを見直す
- 育毛剤・発毛剤を使う
⚫︎薄毛に見えない髪型
- 女性・・・ショート、内巻きミディアム
- 男性・・・刈り上げ、パーマスタイル
⚫︎薄毛についてのQ&A
- スタイリング剤は薄毛の原因になる?
直接的な原因にはなりません。ただつけた日にシャンプーしましょう。
- 気になったらすぐクリニックで受診すべき?
まずはヘアケアや日々の生活習慣を見直しましょう。それでも気になったら専門機関で受診してみる。
- 父親が薄毛だと遺伝的に薄毛になる?
男性は母方からの遺伝要素が強い。女性はストレスや日々の生活習慣が原因。遺伝より環境的な要委員が大事。
女性や男性関係なく薄毛は気になりますよね。
本記事でしっかり原因を知って当てはまるものがないか考えてみてください。
薄毛対策は何より日々の「予防」が大事になります。
髪は1日では生えてはきません。
毎日の地道な継続が「育毛」や「発毛」につながるんです。