このような悩みをもった方への記事です。
⚫︎ドライヤーの正しい使い方
⚫︎ドライヤーの3つの注意点
⚫︎髪にツヤの出るブローのやり方
✂︎美容業界歴9年ほど
✂︎ヘアケアマイスターミドル取得
(正しいヘアケア情報をアドバイスできる美容資格)
今回は正しいドライヤーの使い方やドライヤーの注意点などを紹介していきます。
ドライヤーは使い方を間違えると乾かしすぎで髪を傷めてしまうので正しい使い方を知るのはすごく大事なこと。
正しいドライヤーの使い方を知ることで髪の仕上がりにツヤと潤いが出ます。
ドライヤーは毎日すること。正しい使い方を動画や画像で紹介していますのでぜひ実践してみてください。
ドライヤーの正しい使い方
【冷風】
冷風は温風で髪を温めすぎた場合に冷ます役割として使用します。
温めた髪を冷風で冷ますことでスタイルをキープしやすくなる効果もアリ。
【弱温風】
弱い風なので最後の仕上げの時や乾きやすい前髪を乾かす時に使用します。
スタイリングでクセをつけたいときなどにも使うのがいいです
【強温風】
最初に濡れた髪を乾かす時に使用します。
強い風なのでしっかり髪を乾かすことができます。
- タオルドライで水気をとる
- アウトバストリートメントをなじませる
- 乾きにくい根元から乾かす
- 前髪を乾かす
- 全体を乾かしていく
手順1 タオルドライで水気を取る
まず最初にすべきなのはタオルで水気をとること。
タオルドライは頭皮や毛先をもみこむようにして優しくデリケートにを意識してください。
タオルドライの正しい方法はこちらの記事で解説しています。ぜひご覧ください。
ドライヤーの温風は平均100℃以上。
ドライヤーを髪に近づけて使っても90℃以上の熱があると言われています。
ドライヤーの熱で髪のタンパク質は硬くなりキューティクルがはがれやすくなってしまうんです。
なのでタオルドライで髪の水気をしっかり取ることでドライヤーを使う時間を短縮できます。
手順2 アウトバストリートメントをなじませる
タオルドライで水気をとったらアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)を髪全体になじませます。
適量を手のひらに出して毛先→中間→前髪の順でつけてください。
アウトバストリートメントをつけた後は目の粗いクシなどで優しくとかすと髪全体になじみます。
正しいアウトバストリートメントの正しい使い方はこちらの記事でも解説しているのでぜひご覧ください。
手順3 乾きにくい根元から乾かす
いよいよドライヤー。
まずは髪の毛にドライヤーの風を当てるのではなく頭皮と根元に風を当てます。
根元は髪の毛が密集して乾きにくい場所。「強温風」で根元を上から下に向かって乾かしていきましょう。
- えりあし
- 後頭部
- 耳後ろ
などは乾きにくい場所なので特にチェックするところ。
ただしドライヤーは髪の毛から20cmほどは離して使ってください。
近すぎるとドライヤーの熱で髪のタンパク質が硬くなり傷みにつながってしまいます。
全体の根元が乾いたら中間の髪まで乾かしましょう。
手順4 前髪を乾かす
前髪を作っている方は根元と中間まで乾いたら先に前髪を乾かしましょう。
前髪は乾きやすいのでドライヤーの風量を「弱温風」にします。
前髪に分け目をつけたくない方は上から下に向かって手グシを通しながら乾かす。
逆に分け目をつけたかったり立ち上げたい方はまず乾かす前にお好みの位置で分けます。
分けた髪を上から乾かした後は下からも乾かすことで立ち上がりや分け目のクセができるんです。
前髪は正面から見える大事な部分。気をつけて乾かしましょう。
前髪を作っていない方は根元と中間の髪が乾いたらそのまま全体を乾かしてください。
手順5 全体を乾かしていく
髪の根元と中間、前髪が8割ほど乾いたら全体を乾かしていきます。
全体を乾かす時もドライヤーの向きは上から下。髪を手グシで整えながら乾かしてください。
乾いたら最後の仕上げとして「冷風」に切り替えましょう。
温風の後に冷風に切り替えて髪を冷ますことでスタイルが形状記憶され寝グセもなくなるんです。
髪表面のキューティクルも閉じて髪がなめらかになる効果もあります。
仕上げにブラシで軽くブラッシング。髪にツヤもでてスタイリングも楽になります。
ドライヤーの3つの注意点
注意点1 タオルドライしたらなるべく早く乾かす
髪が濡れている状態での長時間放置はNG。またタオルを頭にかぶせたままの放置もダメです。
せっかく洗ったのに雑菌やニオイの発生の原因になります。
タオルドライをしたらアウトバストリートメントをつけてすぐドライヤーで髪を乾かしましょう。
注意点2 乾かす方向は上から下
髪を乾かす方向が上から下が良いのはキュティクルの向きに合わせるから。
髪を上から下に向かって乾かすことでキューティクルが整いツヤ髪につながります。
なので逆に下から上に乾かすとキューティクルがはがれる原因になるのでやめましょう。
注意点3 ドライヤーと髪との距離は近づけすぎない
ドライヤーの吹き出し口と髪との距離は20cm以上は離しましょう。
髪の主成分はタンパク質。
ドライヤーの100℃以上の温風を頭皮や髪に近づけすぎると髪のタンパク質が硬くなりもろくなったりはがれやすくなります。
同じタンパク質の生卵を熱したらゆで卵のように硬くなるのと同じです。また同じ箇所に3秒以上温風を当ててはいけません。
乾かしすぎ(オーバードライ)で髪を傷める原因になります。
髪にツヤの出るブローのやり方
アイロンよりはドライヤーの熱の方が低いので同じツヤ出しの作業でも傷みが違います。
ブローは少し時間がかかりますが髪をなるべく傷ませたくない方はやってみてください。
3ステップで解説していきます。
手順1 クリップで髪をとめる
一気に髪をブラシで伸ばすことは難しいのでまずはクリップで髪をとめましょう。
分けることでブローがしやすくなります。サイドとバックの髪を2~3段に分けるのが目安です。
手順2 ブラシに髪をかませて上から下に風を当てる
写真のようなロールブラシやデンマンブラシなどを用意するとブローがしやすくなります。
ブラシで分けた髪の面にかませてドライヤーを近づけすぎないように上から下に風を当ててください。
近づけすぎたり逆方向から乾かすと髪のキューティクルが傷んでしまいます。
45度くらいの角度で数秒ドライヤーの風を当ててから冷まして離す。
髪が面でツヤが出てキレイになります。
手順3 全体をブローしてから軽く冷風で冷ます
クリップでやりやすい範囲に分け、ブラシに髪をかませて温風を当てる工程を髪全体にやっていきましょう。
毛量が多い方は細かくやってくさい。
全体にできたら最後に冷風で冷まします。冷ますことで形がつき髪にツヤが出て持ちも良くなるんです。
ドライヤーQ&A
考えられる主な可能性は2つです。
①髪とドライヤーとの距離が近すぎて髪が焼けている
ドライヤーの注意点でも言ったようにドライヤーの吹き出し口と髪との距離は20cmは離しましょう。
近づけすぎるとケムリが出たり焼き焦げたようなニオイ何する時があり、髪が傷んでしまいます。
②ドライヤーにホコリが溜まり焦げてるニオイが出ている
ドライヤーをずっと使っていると中にホコリが溜まり、ドライヤーの熱で焦げたニオイが起きることがあります。
定期的にドライヤーの中をチェックしたり掃除したりしましょう。
コンセントを抜いて吹き出し口は綿棒で髪やホコリをかきだします。
後ろのファンは使わない歯ブラシなどでホコリを取りましょう。
マイナスイオンとは一般的に空気中の物質がマイナスに帯電して細かい水分に付着したもののこと。
ドライヤーから出ているのはマイナスイオンを帯びた微粒子水です。
キューティクルの隙間から髪内部に浸透してプラスの静電気を中和してくれます。
髪表面をコーティングして潤いを与えてくれる効果もあるんです。
まずは乾かす段階で風の向きを「上から下に」を意識しましょう。
手で髪が膨らまないよう抑えながら乾かすだけでも変わります。
それでも膨らむ場合は先ほどの「ブローのやり方」を参考にブローをするかヘアアイロンを使って伸ばすと膨らみは解消するはずです。
まとめ:正しい乾かし方でツヤ髪を手に入れよう!
というわけで、今回はヘアケアのための正しいドライヤーの使い方や注意点、ブローの仕方を紹介しました。
●ドライヤーの正しい使い方
- タオルドライで水気を取る
- アウトバストリートメント
- 乾きにくい根元から乾かす
- 前髪を乾かす
- 全体を乾かしていく
●ドライヤーの3つの注意点
- タオルドライしたらなるべく早く乾かす
- 乾かす方向は上から下
- ドライヤーと髪との距離を近づけすぎない
●髪にツヤの出るブローのやり方
- クリップで髪をとめる
- ブラシに髪をかませて上から下に風を当てる
- 全体をブローしてから軽く冷風で冷ます
ドライヤーは基本毎日使うものなので間違って使い続けると髪の傷みに直結してしまいます。
ドライヤーを正しく使ってキレイなツヤ髪を保ちましょう。