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トリートメント

【徹底解説】「リンス」「コンディショナー」「トリートメント」「マスク」の違い

リンス、コンディショナー、トリートメント、マスクとか聞いたことあるけど違いが全然わからない! それに自分には何が合っているの?

 

このような疑問に答えていきます。

 

✔︎本記事の内容

・リンス、コンディショナー、トリートメント、マスクの違い

・髪質やダメージ度合いでどのトリートメント剤が合っているのか

・どの順でつけると効果的なのか

 

✔︎本記事の信頼性

✂︎美容業界歴9年ほど

✂︎ヘアケアマイスターミドル取得

 

ヘアケアマイスターはヘアケア知識が豊富でお客様の毛髪診断が正しくできそれに対する処置・アドバイスが正しくできる資格。

 

ユウキ
ユウキ
ユウキ(@haircare_yuki)です。Instagram(hmws_yuki)でもヘアケア情報などを発信しています!

リンス、コンディショナー、トリートメント、マスクの違い

 

大まかにいうと以下の表のような感じです。

リンス髪表面のキューティクルを整え、すべりやなめらかさを与える
コンディショナー髪表面を整え、内部にコンディショニング成分を与える
トリートメント髪内部にしっかりと栄養成分を補給し、髪を健やかにする
マスク傷んだ部分を高濃度の栄養成分で補修する 目安は週に1〜2回

もうちょっと掘り下げていきます。

 

まず、わかりやすくするために髪の構造を説明します。

図のように、髪はのり巻きのようになっています。

髪の表面はキューティクルで包まれており、髪内部の栄養を流出させないためのフタや盾のような働きがあります。

キューティクルが剥がれるとダメージは急速に進行していきます。

髪の内部はコルテックスといい、髪のもつ「しなやかさ」や「弾力」を作り出している部分です。

最後に髪の芯の部分に当たるのがメデュラというものです。

メデュラの働きはまだ詳細には解明されていませんが、水分や空気を含むため髪の保湿機能を高める働きがあるとされています。

髪の構造や髪のケアのための知識は以下の記事に詳しく書いています。

ぜひご覧ください!

 

リンス、コンディショナー、トリートメント、マスクはこれらの髪外部の

キューティクルやコルテックスなどの髪内部に効いていきます。

ここからそれぞれの違いについてさらに解説してきます。

⚫︎リンス

リンスは主に髪の表面に作用します。

髪の表面を油分でコーティングし、キューティクルを整えてくれます。

シャンプー後の髪のきしみを防いで、手ざわりをよくしてくれます。 

しかしリンスは内部には作用しません。

つけた後はあまり時間を置かずしっかり流しましょう。

また、地肌につけると頭皮や毛穴に付着することで詰まる原因になり、ベタつきやかゆみに

もつながりやすいです。

毛先中心に揉み込むようにつけましょう。

ということで、リンスは髪の表面を整えてくれるものという認識で大丈夫です。

⚫︎コンディショナー

リンスよりやや効果が高いもので、表面に作用し内部にも効果をすこし持たせたようなイメージです。

コンディショナーは髪の表面を整えて、内部にコンディショニング成分を与えてくれます。

最近のシャンプーは頭皮や髪に優しいシャンプーが増えてきました。

洗浄力の強いシャンプーだときしみや髪のゴワゴワが気になるのでリンスが使われることが多かったようですが、

今は頭皮や髪の優しいシャンプーが増えたため、表面を補修して内部にも作用するコンディショナーやトリートメントの需要が多くなりました。

⚫︎トリートメント

髪内部にコンディショナーよりしっかりと栄養成分を補給してくれます。

トリートメントをすることで髪全体がやわらかくしっとりと落ち着くようになります。

トリートメントはリンスやコンディショナーより油分やコンディショニング成分が多いため、

ダメージ毛にはトリートメントが適しています。

コンディショナーと同様にトリートメントも表面ケアの機能を持たせているものも多く、

リンスの使用頻度は少なくなりつつあります。

 

⚫︎マスク

特にダメージ部分に高濃度のコンディショニング成分を補給、補修します。

毎日やると髪の質感が重くなってしまうので基本は週に1〜2回集中的にするトリートメントになります。

内部ケア専門トリートメントという感じですね。

付けた後に10分ほど置いたりホットタオルなどで頭を包んで保温すると効果が高まります。

以上のリンス、コンディショナー、トリートメント、マスクの違いを説明しましたが、

以下の注意点があります。

・リンス、コンディショナーはつけたあとあまり時間は置かずに流す

・トリートメント、マスクはつけたあと保温して時間をすこし置いてから流す

・毛先に優しく揉みこむ

・地肌にはつけな

気をつけてみてください。

 

髪質、ダメージ度合いでどのトリートメント剤が合っているか

違いはある程度わかったけど自分にはどれが合っているの?

結論は、

基本はトリートメントを使い、ダメージがひどい時はトリートメントの代わりに週1~2回マスクをするということになります。

説明すると、

髪の表面にはキューティクルがついており普段から髪を守ってくれています。

軟毛(細毛)と硬毛(太毛)だと軟毛の方がキューティクルが少なくてダメージを受けやすいです。

髪質を

・軟毛(細毛)

・普通毛

・硬毛(太毛)

の3つに分けるとすると、

それぞれ髪の表面のキューティクルがありますがその重なり度合いが違います。

以下は髪質とキューティクルの枚数の表です。

軟毛2〜3枚程度
普通毛4〜6枚程度
硬毛7〜10枚程度

キューティクルの枚数が多いほど守る力が強いので、

ダメージの受けやすさは、

硬毛(ダメージ小)→普通毛→軟毛(ダメージ大)

ということになります。

次にさきほど説明したトリートメント剤で補修、補給の効果の順としては、

リンス

コンディショナー

トリートメント

マスク

リンスは表面コーティングのみでマスクが内部を高濃度で補修するのでこのようになります。

またダメージ度合いを0〜5として以下の表も参考にしてください。

レベル履歴髪の状態
レベル0
・ノンカラー
・ノンパーマ
・トリートメントなしでも
  全体にツヤがある
・クシ通りがスムーズ
レベル1
・6〜7レベルの
 カラーをしている
・ツヤがなくなってきた
・部分的に光沢感がない
レベル2
・8〜9レベルの
 カラーをしている

・パーマをかけている
・乾燥してパサつく
・毛先がからみやすい

レベル3
・8〜9レベルの
 カラーを繰り返し

・パーマ、ストレート
 パーマを2〜3ヶ月に一回
・離れて見てもダメージ
  が見える
・毛先がからむ
・ほぼ全体に光沢感がない
レベル4
・10〜12レベル
 のカラーを繰り返し

・パーマ、ストレート
パーマを2〜3ヶ月に一回
・髪がギシギシした感じ
・指通りが悪い
・クリームをつけても
  乾燥する
・パーマがかかりにくい
レベル5
・12〜ブリーチレベル
 のカラーの繰り返し

・カラーとパーマ、
 ストレートパーマを
 同時にする
・切れ毛がおきる
・水に濡らすと溶ける
  ような感じになる
・ドライすると乾きすぎ
  のようになる
・人形のナイロンの
  ような髪になる

以下はカラーの色の明るさのレベルです。

数字が上がれば上がるほど明るさも上がります。

13レベル以上はブリーチをしないとならないレベルです。

髪質によるダメージ度合いで言うと、

軟毛の方がダメージを受けやすいので注意が必要です。

ですが軟毛でも硬毛でもそのダメージ度合いで使うものを決めるのが重要です。

ダメージレベル0〜1だったら内部にダメージはあまりないのでリンスやコンディショナー。

ダメージレベル2〜3だとキューティクルと髪内部の両方にダメージを受けているのでトリートメント。

ダメージレベル4〜5だともうハイダメージ毛なので普段はトリートメントで週に1〜2回マスクを使い集中的にケアをする。
→週2回なら1週間のうちトリートメントを5回、それ以外の日はマスクを2回と言った感じ

カラーやパーマを一度でもされている方が多いと思うので、

基本は表面ケアの機能もあり内部に栄養補給してくれるトリートメントを使うことが一番良いかと思います。

ダメージがひどければ週1〜2回マスクを使う。

ただし特に軟毛の方ですが、

コンディショナー、トリートメント、マスクなどをつけるとき

毛先中心にやさしく揉みこむのはもちろんですが、つける量に注意してください。

つける量を多くしても効果は上がりません。

また量をつけすぎると流しても髪が重くなったりベタつきの原因になります。

必ず適量で毛先のダメージ部分中心に軽くつけてから流してください。

どの順番でつけると効果的なのか

どの順番でつけると髪に一番良いのかよくわからない

順番としては

シャンプー

トリートメントまたはマスク

リンスまたはコンディショナー

となります。

リンス、コンディショナー 、トリートメント、マスクの違いの表を見ていただくと

リンスとコンディショナーは主に表面に作用し、トリートメントとマスクは主に内部に作用することがわかります。

髪のダメージは物理的、科学的ダメージによって、髪の外部から内部に進行します。

一方、ダメージを受けた髪のケアや補修は髪の内部から整えてそのあと外部も保護するという流れになります。

なのでシャンプーのあとはまず髪内部を補修するトリートメントやマスクを使い、

流したあと、髪内部に入れた栄養成分が流れ出ないように表面をコーティングするため

リンスやコンディショナーを使います。

特に傷んでいたりより効果を出したい場合は、

トリートメントまたはマスク→リンスまたはコンディショナー

と思いますが、

先ほども触れましたが近年はトリートメントに表面ケアの機能を持たせているものも多く、リンスの使用頻度が下がってきています。

なので美容師の観点からいうと、

シャンプー

トリートメントまたはマスク

すこし時間をおいて保湿して流す

お風呂後、乾かす前に洗い流さないトリートメント

が良いです。

洗い流さないトリートメントは髪の表面を整えると同時に、ドライヤーの熱やコーミングから髪を保護してくれます。

どちらが正しいというわけではないのでご自分の髪質に合った順番でやってみてください。

まとめ

以下4点ほどにまとめます。

・リンスとコンディショナーは主に髪の表面のキューティクルをコーティングしてくれる

 

・トリートメントとマスクは主に髪の内部に栄養成分を補給してくれる

→マスクはより高濃度の栄養成分で重くなりやすいので週に1〜2回が目安

 

・軟毛や硬毛でも髪のダメージ度合いで使うトリートメント剤を決める

→ダメージがあまりない場合は、リンスまたはコンディショナー

→ダメージレベルによってトリートメントまたはマスク

→軟毛の方はトリートメントやマスクのつけすぎ注意

 

・つける順番

シャンプー

トリートメントまたはマスク

リンスまたはコンディショナー

髪は外部からダメージを受けるが、ケアは髪内部から外部にしていきます。

最近はトリートメントも表面ケアできるので

シャンプー

トリートメントまたはマスク

すこし時間をおいて保湿して流す

お風呂後、乾かす前に洗い流さないトリートメント

がオススメです。

以上が今回の記事の要点になります。

この記事を読んですこしでも参考になれば幸いです。