このような悩みをもった方への記事です。
- トリートメントの種類と特徴
- トリートメントの選び方
- トリートメントQ&A
✂︎美容業界歴9年ほど
✂︎ヘアケアマイスターミドル取得
(正しいヘアケア情報をアドバイスできる美容資格)
今回はトリートメントの選び方を紹介します。
トリートメントは髪の内部に栄養成分を届けてくれるもの。
ご自分に合った正しいトリートメント選びができると健康的な髪に導けます。
ぜひ本記事を最後までご覧になってご自分に合うトリートメントを見つけてみてください。
「市販トリートメントを使いたい」という方はこちらの記事でおすすめトリートメントを紹介しています。
トリートメントの種類と特徴
トリートメントには「インバス」と「アウトバス」があります。
「インバストリートメント」は普段お風呂で使う洗い流すトリートメント。
「アウトバストリートメント」は乾かす前などに使う洗い流さないトリートメントのこと。
今回は洗い流すタイプの「インバストリートメント」について主な種類と特徴を紹介していきます。
リンス
[引用元:Amazon メリット リンス 480ml]
リンスはシリコンなどで髪表面をコーティングしてくれます。髪の毛にツヤを与えてくれるものですね。
- 弱酸性でアルカリ石けんを中和させる
- クシ通り、指通りを良くする
ただ髪の補修力はそこまで高くはありません。
コンディショナー
[引用元:Amazon パンテーン コンディショナー エクストラダメージケア トリートメントコンディショナー ポンプ 400g ]
コンディショナーはその名の通り髪のコンディションを整えてくれるもの。
リンスより保湿を重視していますが役割や成分はほぼ同じ。
- 汚れの付着を防ぐ
- 髪をサラサラ、しっとりさせる
髪表面の保護と髪内部にも成分が浸透してダメージケアしてくれます。
トリートメント
[引用元:Amazon TSUBAKI(ツバキ) プレミアムリペア トリートメント 180g ]
髪の毛の内部まで有効成分を浸透させダメージを補修してくれるのがトリートメントです。
ただトリートメントはあくまで「補修」なので髪を「修復」させるわけではありません。
でも最近のトリートメントは良いものもたくさんあり髪の補修、栄養補給もしてくれるので髪には必要なことです。
- 髪の補修
- 栄養補給
ヘアマスク
[引用元:Amazon フィーノ(fino) プレミアムタッチ 浸透美容液ヘアマスク 230g ]
「ヘアマスク」または「ヘアパック」といわれています。
シャンプー後の髪に塗ってから数分から数十分置くことで髪内部により保湿成分が浸透するんです。
保湿や補修効果はトリートメントより高いのでダメージ毛の方が使うアイテム。
ただ毎日使うと髪がべたつくので2〜3日に1回くらいのペースが理想です。
- 髪内部に深く浸透
- 高保湿、補修効果も高い
まとめると上の表のようになります。
トリートメントの選び方
①髪質
髪質別で説明していきますね。
a.軟毛
髪が柔らかい軟毛の方はトリートメントの「油分」が多いと髪がベタつく可能性があります。
なので水分を補給してあげることを意識しましょう。
「〜油」「〜オイル」などの油分は多少は必要ですが成分表示の最初の方に多くきている場合は避けてください。
- セラミド(水分を集めてくれる)
- パンテノール(保湿効果が期待できるビタミン)
「セラミド」や「パンテノール」などが入っているトリートメントで水分を保持しましょう。
b.剛毛
髪が太くて硬い剛毛の方は「油分」が多めのトリートメントの方がしっとりとした仕上がりになります。
シリコン入りで油分もしっかり入っているかを成分表で確認しましょう。
- シリコン(ジメチコンなど)
- オイル(ホホバオイル、シアバターなど)
上記の成分が入っているトリートメントを使うと髪の指通りやまとまりが良くなります。
c.くせ毛
くせ毛の方は髪の内部の水分保持と補修が大事。
髪内部に水分が不足していると空気中の水分でうねりやくせが出てしまいます。
油分で髪をコーティングして外からの水分をガードすることが必要です。
- オイル
- セラミド
上記の成分が髪内部の水分を保持しつつコーティングして外の湿気から髪を守ってくれます。
d.ダメージ毛
傷んでいるダメージ毛は栄養が少ないので補給が必要。
- アミノ酸
- 髪の調整剤
- 植物性オイル
が入っているトリートメントで栄養補給しましょう。
アミノ酸は髪の主成分のタンパク質を細かくしたもので傷んで失われたタンパク質を補充してくれる働き。
「加水分解〜」とあればアミノ酸成分です。
髪の調整剤はカラーやパーマをしてアルカリに傾いた髪を弱酸性に戻してくれる成分。
「リンゴ酸」「乳酸」などです。
植物性オイルは「ホホバオイル」「シアバター」などで指通りやツヤを出す効果があります。
②悩みに応じた成分
自分の髪の悩みを解消してくれるような成分が入っているトリートメントを選びましょう。
a.毛量が多くてまとまらない
髪の量が多く広がる、まとまらない方は成分表に「オイル」が入っているかが大事。
成分表の「〜油」「〜オイル」「〜アルコール」などが髪をしっとりとなめらかにしてくれて髪にまとまりを与えてくれます。
さらにしっとりさせたい方はオイルタイプの洗い流さないトリートメントをお出かけ前につけるといいですよ。
b.髪にボリュームが出ない
髪にボリュームを出したい方は「〜オイル」などのオイル系は少なめがいいです。
油分が多いと重くなり髪のボリュームが出づらくなります。
おすすめなのはノンシリコンタイプのトリートメント。さらに「セラミド」が成分で入っているものです。
両方とも髪にハリコシを与えてボリュームを出すようにしてくれます。
洗い流さないトリートメントはミルクやスプレータイプなどの軽めのものをつけましょう。
c.髪の指通りが良くない
髪が引っかかる方はコンディショニング成分がしっかり入ってるトリートメントを選びましょう。
コンディショニング成分は「オイル」と「シリコン」がポイント。
「ホホバオイル」などのオイル成分、「ジメチコン」などのシリコンが入っていることを確認してください。
髪の引っかかりを取ってなめらかな指通りにしてくれます。
③シリコンの有無
シャンプーと同じく「シリコン」か「ノンシリコン」かも大事なポイント。
シリコンは「ジメチコン」「シロキサン」などほとんどのトリートメントには入っていて髪をコーティングしてくれる働きがあります。
ツヤ感が出たり指通りが良くなったりするのでしっとりまとまりのある髪にしたい人向け。
ノンシリコンは髪にハリコシが出てフワッと仕上がるのが特徴。
シリコンが入っていないのでツヤなどは「オイル」などの保湿成分が補ってくれます。
また刺激が少なく髪や頭皮にもやさしいんです。毛質が細くて柔らかい人や敏感肌の人向け。
④市販トリートメントかサロントリートメントか
市販のトリートメントかサロンのトリートメントかも選ぶポイントになりますね。
主な違いは
- 値段
- 種類
- 補修効果
値段はやはりサロントリートメントが高くなってしまいます。
ただその分悩みを細分化してその悩みに応じた成分をこだわって配合しているので値段が上がってしまうんです。
種類は市販は大体1つ。サロントリートメントは普段使う用とヘアマスクなどの数種類あったりします。
補修効果も配合成分や種類の多さからサロントリートメントの方が高いです。
値段が高いので当然ですが最近は市販のトリートメントも種類が増えて悩みに応じたトリートメントがたくさん出ています。
トリートメントQ&A
トリートメントのよく聞かれる質問にお答えしていきます。
基本的にトリートメントは毎日しましょう。
トリートメントは髪内部と外部も補修してくれるので毎日使っても問題ありません。
ただ自分の髪質に合っているものを使わないとベタついたり効果が薄かったりするのできちんと選びましょう。
両方使いましょう。それぞれ効果が少し違うんです。
洗い流すトリートメントは主に髪内部に浸透してダメージを補修してくれるもの。
洗い流さないトリートメントは乾かす前に使うことでドライヤーやアイロンの熱から髪を守ってくれます。
ツヤや手触りも良くなるので両方使いましょう。
トリートメントの効果を高めるには髪につけてすぐに流さないこと。
髪の中間から毛先によくもみこんだらホットタオルなどで頭を包みましょう。
ホットタオルをつけている状態で3~5分ほど湯船に浸かって時間を置きます。
時間が来たら流すことでトリートメントがより内部に浸透して効果が高まります。
まとめ:正しいトリートメント選びで髪質を向上させよう
今回はトリートメントの種類と選び方を解説しました。
⚫︎トリートメントの種類と特徴
- リンス(髪外部のみ)
- コンディショナー(髪外部と髪内部に少し)
- トリートメント(髪外部と主に髪内部)
- ヘアマスク(髪内部に深く浸透)
⚫︎トリートメントの選び方
- 髪質
- 髪の悩みに応じた成分
- シリコンの有無
- 市販トリートメントかサロントリートメントか
⚫︎トリートメントQ&A
【Q1.トリートメントは毎日した方がいい?】
A1.ご自分に合っているトリートメントなら毎日使っても問題ありません。
【Q2.「洗い流すトリートメント」と「洗い流さないトリートメント」は両方使った方がいいの?】
A2.効果が違うので両方使いましょう。洗い流すトリートメントは主に髪内部補修。
洗い流すトリートメントは乾かす前に使うと髪を熱から守り、ツヤが出せます。
【Q3.トリートメントの効果を高めるにはどうすればいい?】
A3.髪にトリートメントをなじませたらホットタオルで包むとより髪内部へ浸透して効果が高まります。
なんとなくでトリートメントを選んでしまうと髪がキシついたりベタついたりすることも。
本記事を参考にしてご自分に合うトリートメントを見つけて髪質を向上させましょう。
「市販のシャンプー、トリートメントを使いたい」という方は以下の記事でおすすめ商品を紹介しています。