このような悩みをもった方への記事です。
- シャンプーの主な種類
- シャンプーの選び方
- ヘアケアではシャンプー以外も大事
✂︎美容業界歴9年ほど
✂︎ヘアケアマイスターミドル取得
(正しいヘアケア情報をアドバイスできる美容資格)
今回はシャンプーの主な種類と選び方について解説していきます。
なんとなくシャンプーを使うのではなく自分の髪や頭皮に合ったシャンプーを使うのはとても重要なこと。
適当に選んで使っていると髪がきしんだりカラーの色落ちが早くなったりと悪影響が出てきます。
ヘアケアではまず「シャンプー」からが大事なので本記事でシャンプーの種類や選び方を知って知識をつけていきましょう。
市販シャンプーのおすすめを知りたい方は以下の記事も見てみてください。
シャンプーの主な種類
まずシャンプーの構成成分は下のグラフのようになっています。
シャンプーの種類を説明するときに重要なのは洗浄成分である「界面活性剤」です。
シャンプー裏の成分表示に書かれている「水」より以下の数種類書かれているのが「界面活性剤」。
主に界面活性剤を見てシャンプーの特徴を判断します。
シャンプーに使われる主な界面活性剤は、
- 高級アルコール系シャンプー
- 石けん系シャンプー
- アミノ酸系シャンプー
の3種類です。
界面活性剤はシャンプーの最重要成分なので本記事ではシャンプーとして説明していきます。
順に見ていきましょう。
高級アルコール系シャンプー
[引用元:Amazon パンテーン シャンプー エクストラダメージケア 450mL]
一般に市販されているシャンプーの多くに使われています。
「高級アルコール」という名前ですが値段が高いわけではなく洗浄力の強い洗浄成分を使っているという意味です。
以前は「石油系」と言われていましたが植物原料を使うことで今は「アルコール系」と呼ばれています。
洗浄力が強く泡立ちも良いですが少し刺激が強いのが特徴のシャンプー。
髪のパサつき、きしみを抑えるためにシリコンが入っていることも多いです。
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸Na
これらが成分表の「水」の次にすぐあると高級アルコール系シャンプーです。
- 価格が安い
- 泡立ちが良い
- 洗浄力が高い
- 刺激が比較的強い
- 皮脂を落とす力が強い
- カラーやパーマが落ちやすい
なので頭皮が弱い人や皮脂が少ない人にはおすすめはできません。
- 頭皮が弱くない人
- 皮脂で頭皮がベタつきやすい人
- スタイリング剤をしっかり使う人
などが当てはまる方は使ってもいいと思いますが刺激が強いので毎日使うのは避けたほうがいいですね。
石けん系シャンプー
[引用元:Amazon シャボン玉 無添加せっけんシャンプー 泡タイプ 520ml ]
「石けん」を洗浄成分として使用しているシャンプーです。
石けんシャンプーはアルカリ性で洗浄力が強いのが特徴。
髪や頭皮は弱酸性が一番安定します。
アルカリ性だと髪のキューティクルが開いて洗った後に髪がパサついてしまうんです。
酸性のトリートメントで中和させないといけません。
- カリ石ケン素地
- 脂肪酸ナトリウム
などが表記されてるのが石けんシャンプーです。
- 価格が安い
- 洗浄力が高い
- 肌へは比較的やさしい
- 髪がパサつきやすい
- 皮脂を落とす力が強い
- カラーやパーマが落ちやすい
なので髪が長い人や乾燥肌の人にはおすすめできません。
- 髪が短い人
- 皮脂で頭皮がベタつきやすい人
- カラーやパーマをしていない人
などの方は比較的お使いいただけますが美容師としてはおすすめできません。
アミノ酸系シャンプー
[引用元:Amazon ディアボーテ オイルインシャンプー(リッチ&リペア) 500mL ]
この中で一番美容師がおすすめしたいのがアミノ酸系シャンプー。
体を作る成分の「アミノ酸」を主成分としているので髪と頭皮に優しくて安全。
「高級アルコール系」や「石けん系」に比べて洗浄力は少し弱いものの低刺激で適度に皮脂も残してくれます。
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルメチルアラニンNa
- コカミドプロピルベタイン
などの「グルタミン」「アラニン」「タウリン」「グリシン」なの表記があるのがアミノ酸系シャンプーです。
「ベタイン」は厳密にはアミノ酸系シャンプーではないんですが赤ちゃんにも使えるほど低刺激でアミノ酸と似た特性があるので載せています。
- 低刺激
- やさしい洗浄力
- 適度に皮脂を落とす
- 値段が比較的高め
- 洗浄力が弱いと感じることも
- 商品によっては高級アルコール系も含まれる
などのデメリットはありますがほぼデメリットとはいえないと思っています。
髪や頭皮のことを考えると少し高めは許容範囲ですし成分も裏を見ればわかること。
髪は印象にも大きく影響するので大事にしましょう。
- 敏感肌の人
- 髪や頭皮を傷めたくない人
- カラーやパーマをしている人
シャンプーの選び方
①髪質・肌質
ご自分の髪質や肌質を考えて合うシャンプーを決めていきましょう。
それぞれの髪質・肌質での特徴をまとめます。
髪質(くせ毛・剛毛・軟毛・ダメージ毛)
【くせ毛】
くせ毛は乾燥しやすいので髪内部を保湿して水分量を維持するようにしましょう。
「アルガンオイル」などのオイル系が髪を柔らかくしてくれる効果があります。
ただしシャンプーでくせ毛が治るわけではなく扱いやすくなる程度なので過度な期待は注意。
【剛毛】
剛毛は硬くて太い毛。基本的にはアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
くせ毛と同じくオイル系が入っているシャンプーを使うと髪が柔らかく扱いやすくなります。
【軟毛】
軟毛はボリュームやハリコシが出づらい柔らかい毛。
「加水分解シルク」などがハリコシを出してくれる成分です。
またシリコンがあると軟毛の方はベタつく可能性もあるのでノンシリコンタイプのシャンプーを選びましょう。
【ダメージ毛】
ダメージがある毛はアミノ酸系で「セラミド」が入っているシャンプーを使いましょう。
- 髪にハリコシを与える
- 頭皮や髪のうるおいを保つ
- 頭皮や髪を外部の刺激から守る
などの効果があります。
さらに「加水分解シルク」があると髪と同じタンパク質なので補修効果も高いです。
肌質(乾燥肌・脂性肌・敏感肌)
【乾燥肌】
乾燥肌の人はシャンプーでさらに皮脂を取りすぎないようにがポイント。
頭皮や髪をやさしく洗い上げる「アミノ酸系シャンプー」にしましょう。
成分に保湿力も高い「ベタイン」が入っているとなおいいです。
ただし「アミノ酸系成分」と「高級アルコール系成分」があわせて配合されているものも多いので成分表をよく見て選んでください。
【脂性肌】
頭皮がベタつきやすい脂性肌の人は洗浄力のあるシャンプーがおすすめ。
「高級アルコール系シャンプー」はしっかり洗い上げてくれますがずっと使うと皮膚への刺激がある可能性も。
なので「アミノ酸系」と「オレフィン(c14-16)スルホン酸Na」が配合されているシャンプーだと適度な洗浄力で洗い上げてくれます。
【敏感肌】
頭皮の刺激を感じやすい敏感肌の人は頭皮や髪にやさしいシャンプーを使うのが必須。
「石けん系シャンプー」も頭皮への刺激は低いですが髪がパサつきやすくなるデメリットもあります。
おすすめは「アミノ酸+ベタイン」のシャンプー。ベタインは赤ちゃんにも使えるくらい低刺激なので安心して使えます。
「アミノ酸系」と「ベタイン系成分」が入っているのを確認しましょう。
②洗浄力+α
「スッキリ洗い上げるのか」それとも「やさしく洗い上げるのか」でも選んでみましょう。
ただなるべく自分の髪質・肌質に合ったシャンプーを選んだ方が良いです。
+αでさらに自分の求めるものを考えて決めるのがベター。
例えば
- 保湿したい→「セラミド」
- ボリュームを出したい→「加水分解シルク」
- カラーの色もちを良くしたい→「ヘマチン」
など気になる点から自分に合う成分が入っているものを探してみてください。
③成分
シャンプーの「内容成分」をしっかり見て判断しましょう。
- 界面活性剤
- シリコンの有無
- コンディショニング成分
などを主に見てください。
「コカミドメチルMEA」までが洗浄成分の界面活性剤。そのあとがその商品の主な特徴の成分がきます。
このシャンプーが例だと「ワカメエキス」「加水分解シルク」「セラミド」などが髪の保湿・ハリコシを出すコンディショニング成分ですね。
シリコンかノンシリコンかを判断するときは「ジメチコン」「シロキサン」「シリル化ケラチン」などが入っていればシリコンシャンプーです。
④市販シャンプーとサロンシャンプー
「市販シャンプー」か「サロンシャンプー」かでも考えてみましょう。
- 比較的安価
- ドラッグストアなどで手に入れやすい
- 香りが強く一度使えば効果がわかりやすい
- 比較的高価
- 細かな悩みに対応している
- プロも納得の成分で作られている
すぐ効果を感じたい場合は「市販シャンプー」、長い目で見て髪の状態を良くしたいなら「サロンシャンプー」を選んでみましょう。
⑤配合率
最後は「成分の配合率」。配合率も大事なポイントです。
シャンプーの構成成分は「水」6割、「界面活性剤」3割、残り1割が「その他成分」となっています。
また成分表は配合率が多い順に書いてありますが配合量が全体の1%なら順番は順不同です。
なので本当の配合率は作ったメーカーさんしかわかりません。
ですが「界面活性剤」や1割の「その他成分」がシャンプーの特徴や個性なのでここはしっかり見て判断しましょう。
ヘアケアではシャンプー以外も大事
自分に合うシャンプーを見つける理由は「髪をキレイで健やかに保ちたい」からですよね。
でも髪を洗うだけでは髪はキレイに保てません。
- ブラッシング
- シャンプー&トリートメント
- アウトバストリートメント
- ドライヤー
「ブラッシング」から「ドライヤー」までをセットとして考えて毎日するのが望ましいです。
「ブラッシング」から「ドライヤー」までの一連の流れをこなすことで髪はキレイに健やかになっていきます。
まとめ:シャンプーは毎日するものだからこそしっかり選ぼう
今回はシャンプーの種類と選び方の5ポイントを解説しました。
⚫︎シャンプーの主な種類
- 高級アルコール系シャンプー
- 石けん系シャンプー
- アミノ酸系シャンプー
⚫︎シャンプーの選び方
- 髪質・肌質
- 洗浄力+α
- 成分
- 市販シャンプーとサロンシャンプー
- 配合率
⚫︎ヘアケアではシャンプー以外も大事
自分に合うシャンプーを見つけるのは「髪をキレイで健やかに保ちたい」から
- ブラッシング
- シャンプー&トリートメント
- アウトバストリートメント
- ドライヤー
「ブラッシング」から「ドライヤー」までがセットでシャンプーとして考える
洗いっぱなしで長時間放置しないのが大事
今までなんとなくシャンプーを決めてしまっていた方も本記事で自分に合うシャンプーの見つけ方がわかってもらえれば嬉しいです。
「自分に本当に合うシャンプー」で髪をキレイで健やかに保っていきましょう。
以下には市販シャンプーのおすすめランキング記事もありますので参考にしてみてください。