この記事は5分ほどで読めます
あ!白髪が1本だけ生えてる!抜くのはなんとなく良くないって聞いたし・・・
白髪を抜くと増えるって聞いたけど本当なの?
それとも他に方法はあるの?
このような疑問に答えていきます。
✔︎本記事の内容
・白髪を抜くと増えるのかまたなぜ良くないか
・白髪が1本や数本生えてきたときの3つの対処方法
・白髪がなるべく出ないようにするにはどうすれば良いか
✔︎本記事の信頼性
この記事を書いている僕は、
✂︎美容業界歴9年ほど
✂︎ヘアケアマイスターミドル取得
ヘアケアマイスターは
ヘアケア知識が豊富でお客様の毛髪診断が正しくできそれに対する処置・アドバイスが正しくできる資格。
白髪が生えてきたときの3つの対処方法を先にいうと、
①抜かずに根元から切る
②ヘアカラー剤で染める
③ヘアマスカラなどで一時的に隠す
となります。
以下で白髪を抜くのは良くない理由と3つの対処方法について詳しく解説していきます。
本記事を読むことで白髪が出てきたときの対処方法についての理解が深まるとともに、
白髪がなるべく出ないようにするにはどうすべきかもわかるかと思います。
是非最後までご覧ください!
白髪を抜くと増えるのかまたなぜ良くないか
結論から言うと、
白髪を抜いたらと増えるという科学的根拠はありません。
しかし
増えないからといって抜く行為は頭皮や毛穴に負担やダメージを与えてしまうので良くありません。
白髪は毛穴にあるメラノサイトという色素細胞がメラニン(黒髪になるために必要な色素)を作れなくなったことで生えてきます。
通常、下の図のように一つの毛穴から髪の毛は2〜3本生えています。
そのうちの白髪を抜いたとしてもメラニンを作る細胞に影響することはないので、
また白髪として生えてくるだけで増えることもないし減ることもありません。
それより抜くことで頭皮や毛穴にダメージを与えてしまうので、炎症を起こしたり
最悪の場合はもう髪が生えてこなくなる可能性もあります。
なので白髪を1本見つけても抜くのはヤメましょう。
白髪が1本や数本生えてきたときの3つの対処方法
①抜かずに根元から切る
白髪が1本や2本だったら根元から切るのも対処方法の一つです。
切った場合、ツンツンすることもありますが1本や数本だったら
気にならないレベルかと思います。
抜くのか切るのかだったら根元から切る方がダメージはないので
そっと根元から切ってあげてください。
1本や数本なら眉カット用のハサミがおすすめです。
②カラー剤で染める
美容室には気になるところだけ染めてくれる
「部分カラー(ポイントカラー)」
というメニューがあります。
髪の芯まで染まるアルカリカラーと髪の表面のみ染めるヘアマニキュア(酸性カラー)
などの種類がありますが、
お客様のご希望や状態を美容師が見てどの方法で染めるか判断する形になります。
白髪が出やすい「生え際やこめかみ、もみあげなどだけ染める」でもご希望いただければ施術させていただきます。
ですが美容室で染めるほどでもないとお思いの方には以下のものもオススメです。
1.マスカラタイプのカラー剤
白髪が1本または数本なら徐々に染まるマスカラタイプのカラー剤もあります。
頭皮につくことがほとんどないので比較的簡単に塗ることができます。
ご自分の色味と違うもので塗ってしまうと塗ってこ部分だけ目立ってしまう
ことがあるのでちゃんとご自分の髪の色味と合っているものを選びましょう。
2.カラートリートメント
基本的にはお風呂のシャンプー後にトリートメントとして使いますが
きちんと5〜10分ほど時間を置いて流しましょう。
ですがカラートリートメントも徐々に染まるものなので1回では中々染まりづらい
こともあります。
しっかりと色を定着させたい時は乾いた髪に塗って15〜25分ほど放置して流します。
通常のカラー剤と違って髪や頭皮に刺激やダメージが少ない特徴があります。
3.市販のアルカリカラー剤
ドラッグストアなどに売っている市販のアルカリカラー剤のことです。
1本程度の部分染めなら1液と2液を使う分だけ混ぜて綿棒などで塗るのが
やりやすいかと思います。
一度混ぜてものは数十分で効果がなくなるのであまり作りすぎない方が良いです。
また一度開けてしまったカラー剤の1液と2液も空気に触れることで酸化して使用期限
が短くなってしまうのでいつまで使えるのか確認し、なるべく早く残りも
使用しましょう。
③ヘアマスカラなどで一時的に隠す
これは染まるものと違い、シャンプーなどで洗い流したら落ちてしまう一時的な
白髪隠しの商品です。
マスカラタイプ、ファンデーションタイプ、スティックタイプ、スプレータイプなど
様々あります。
美容室に行くまでの間やお出かけの時に少し隠すなどで使われます。
白髪がなるべく出ないようにするにはどうすれば良いか
まず簡単に白髪のメカニズムから説明します。
髪を作り出している毛母細胞の近くに色素細胞(メラノサイト)という細胞があり、
この色素細胞(メラノサイト)では髪色に大きな影響がある”メラニン色素”を作っています。
このメラニン色素が多いほど髪は黒くなることがわかっています。
ちなみに肌にもメラニン色素はあり、量が多いほど肌も黒くなります。
色素細胞がメラニン色素を毛母細胞に受け渡して髪に色が出ますが様々な原因で
機能が衰えて髪の色がつかないままの状態(=白髪)となって生えてきてしまいます。
白髪の原因は
1.加齢
2.遺伝
3.栄養不足
4.ストレス
が挙げられ、これらの要因で白髪になると推測されています。
1.加齢
日本人の白髪に関する統計学的調査によると男性は30〜34歳、女性は35〜39歳から
白髪が増えていくことが調査結果として出ています。
加齢によって色素細胞(メラノサイト)自体が消えたり、メラニン色素が毛母細胞に
行きづらくなることで白髪がでると予測されています。
2.遺伝
白髪になりやすい人は遺伝的要因もあるようです。
また、体内の色素に関しても遺伝すると言われていて、
親の肌の色が白かったり黒かったりとすると子供にも遺伝します。
ということは髪の色も色素が関係しているので、親から子へと
遺伝してもおかしくはないということです。
3.栄養不足
髪を作る毛母細胞に栄養やメラニン色素が行き渡らないことで
白髪になってしまいます。
髪に必要な栄養分をバランスよく摂ることが重要です。
【髪に必要な3大栄養素】
・タンパク質
・ビタミン群
・ミネラル
・タンパク質
髪の主成分がタンパク質なので髪にとって必要な成分です。
またタンパク質を分解していくとアミノ酸になりますがそのアミノ酸の
「チロシン」を原料としてメラニン色素は作られます。
髪を黒くするのに「チロシン」はとても大事で以下の食品に多く含まれています。
→チーズ、大豆製品、マグロなどの魚類、ナッツ類
・ビタミン群
ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEが髪の成長を促したり、
頭皮の健康を保つ効果、髪の寿命も伸ばしてくれます。
もちろん白髪が出づらくするためにも必要な成分です。
以下の食品に多く含まれています。
→緑黄色野菜、柑橘類、根菜
・ミネラル
ミネラルは体内に取り入れた栄養素をそれぞれの細胞に吸収させる働きがあります。
特に亜鉛は髪の主成分のタンパク質を合成するのに不可欠な栄養素なので
タンパク質と亜鉛はセットで摂るようにしましょう。
以下の食品に多く含まれています。
→カキ、レバー、海藻、乳製品
これらの3大栄養素がちゃんと摂れず食事のバランスが悪くなると白髪だけでなく
抜け毛が増えたり新しい髪が生えづらくなったりもしてしまうので
注意が必要です。
4.ストレス
「強いストレスが体に与える影響」をハーバード大学の研究チームが
調べたそうです。
実験結果によると
強いストレスが交感神経に働きかけて色素細胞(メラノサイト)を失わせる
ということがわかりました。
色素細胞を失うと髪を黒くするのに必要なメラニン色素を作れなくなるので
新しく生える髪は白髪になってしまいます。
またストレスにより色素細胞を失うと戻ることはないようです。
戻らないということは黒髪を作れないということです。
ストレスがいかに影響が大きく、
「ストレスで髪が白髪になると元に戻らない」
ということを理解しなければなりません。
1.加齢や2.遺伝だと自然現象や先天的なものなので
「白髪が出ないようにする」ことや「白髪を黒髪に戻そうとする」ことは難しいです。
ですが、
3.栄養不足や4.ストレスは見直してあげることで白髪を生えづらくする
ことはできます。
なので白髪がなるべく出ないようにするには、
・栄養不足にならないようにバランスの良い食生活を心がけること
・過度な肉体的、精神的ストレスは避けること
この2つを特に注意して生活していきましょう。
まとめ
→白髪を抜くと増えるのかまたなぜ良くないか
白髪を抜くことで増えることはありません。
ですが頭皮や毛穴にダメージを与えてしまうので、炎症を起こしたり
最悪の場合はもう髪が生えてこなくなる可能性があります。
→白髪が1本や数本生えてきたときの3つの対処方法
①根元から切る
②ヘアカラー剤で染める
③ヘアマスカラなどで一時的に隠す
→白髪がなるべくでないようにするにはどうすれば良いか
白髪の原因は主に、
1.加齢
2.遺伝
3.栄養不足
4.ストレス
の4つがあり、加齢と遺伝はどうしようもないことですが
栄養不足とストレスは日常生活を気をつければ改善することができます。
そうすれば白髪が生えづらくすることができます。
白髪が出てきてしまうのはしょうがないことなのであまりに
気にし過ぎるのはヤメましょう。
それがストレスになってしまいます。
白髪を切る、染める、ぼかすなどの対処方法を活用して白髪に向き合っていきましょう。