このような悩みをもった方への記事です。
- フケの主な原因
- 自分がどのフケのタイプか知ろう
- お家でできるフケ対策4選
- フケについてのQ&A
✂︎美容業界歴9年ほど
✂︎ヘアケアマイスターミドル取得
(正しいヘアケア情報をアドバイスできる美容資格)
今回はフケが出てしまう原因と家ですぐできる対策4選です。
フケが出た時にただのフケと思って放っておくと炎症や薄毛、脱毛につながる可能性もあります。
フケが多いと洋服について目立ったり不潔に見えてしまったりしますよね。
毎日なんとなくで生活してしまうとフケを増やすことをしているかもしれません。
ぜひ本記事を最後までご覧になってフケの原因から対策までを理解していただいて実践してみてください。
フケの主な原因
フケとは古くなった頭皮の角質のこと。
人の肌には正常だと4週間28日周期で生まれ変わる「ターンオーバー」という機能があります。
頭皮も同じく28日周期で生まれ変わり、ターンオーバーが正常だと目に見えないくらいのフケとしてはがれ落ちるんです。
ただ新陳代謝が下がりターンオーバーが乱れてしまうと目に見えるフケとしてはがれてしまいます。
ターンオーバーの乱れをなくしサイクルを正常にしてあげることが必要なんです。
体質
頭皮も肌の一部なので肌が元々乾燥しやすい方などはフケが出やすいです。
肌が乾燥しやすい「アトピー性皮膚炎」や皮脂が異常に分泌してしまう「脂漏性(しろうせい)皮膚炎」の方も頭皮の場合はフケにつながります。
「加齢」「遺伝」「季節」なども体質と関連してフケが出やすくなる要因ですね。
シャンプー
キレイな頭皮を保つためにシャンプーは必須。
ですがシャンプーがちゃんとできていないと頭皮トラブルになり結果フケにつながります。
- 洗浄力の強いシャンプーで頭皮をゴシゴシ洗う
- シャンプーの泡が流し切れてなく頭皮に残ってる
- 皮脂でベタつくから1日に何回もシャンプーをする
間違ったシャンプーをしていないかチェックしてみてください。
頭皮が弱いのに洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシ洗うと頭皮を傷つけてしまいます。
シャンプーの泡が頭皮に残っていると肌荒れにつながることも。
皮脂でベタつくのがイヤだからといって1日に何回も洗うと乾燥したり逆にベタついたりしてしまいます。
生活習慣
不規則な生活を送っていると肌が荒れるように頭皮も荒れてフケが出ることもあります。
「偏った食生活」「短い睡眠時間」「運動を全くしない」頭皮はもちろん体にも良くありません。
ストレスを抱え込むのも血流を悪くしたり新陳代謝を下げることがあるので注意しましょう。
紫外線
紫外線は肌だけでなく髪や頭皮も日焼けさせます。
長時間外にいて紫外線を浴びると頭皮が日焼けで赤くなりフケとなって剥がれることも。
また紫外線は髪のダメージにもなりカラーが落ちやすくなるので注意しましょう。
朝シャンをすると気持ちいいですがキレイな頭皮にすると紫外線の影響が大きいので夜のうちにシャンプーするのがおすすめ。
自分のフケタイプを知ろう
乾性フケ(カサカサタイプ)
フケが粉のようになってパラパラと落ちてくる場合は「乾性タイプのフケ」です。
もともとの体質が乾燥肌の方は頭皮も乾燥するのでフケが出やすくなります。
- ヘアケアせずに紫外線を浴びる
- シャンプーの時に頭皮を強くこする
- ドライヤーを長時間頭皮や髪に当てる
- ブラッシング(ブラシで髪をとかすこと)を強くする
頭皮が傷つく上により熱で頭皮が乾燥しやすくなるので上記のことはしないようにしましょう。
季節では乾燥しやすい冬にフケが増える場合もあるので注意が必要です。
脂性フケ(ベタベタタイプ)
ベタベタするフケが出る場合は「脂性タイプのフケ」です。
もともと頭皮がべたつきやすい方や男性に多い傾向にあります。
上のグラフは女性と男性の「年齢・性別の皮脂分泌量」の推移です。
女性は20代をピークに皮脂が少なくなりますが男性は年齢が上がっても皮脂がほぼ減らないんです。
- スタイリング剤をつけたままシャンプーせずに寝る
- シャンプーをちゃんと毎日しない
皮脂を落とさずに量が多すぎると皮膚の生まれ変わる周期(ターンオーバー)が乱れてベタベタするフケにつながります。
汚れはその日のうちに落として欲しいのでなるべく夜にシャンプーしましょう。
お家でできるフケ対策4選
シャワーやシャンプーに気をつける
まず第一に気をつけることは「シャンプー」です。
適当にしてしまうと頭皮を傷めたりフケが増えてしまったりすることも。
見直すべきポイントを以下に挙げてみました。
- シャワーは38℃〜40℃のぬるめのお湯
- 最初のすすぎは1分が目安
- 「アミノ酸系シャンプー」で優しく指の腹で洗う
- 流し残しがないようにしっかり流す(2〜3分が目安)
シャワーの温度が高いと頭皮が乾燥する原因になります。
すすぎは1分が目安でしっかりすすぐだけで汚れの7〜8割は落ちるんです。
シャンプー後はヌメりが残らないように2〜3分は流してください。
シャンプーは頭皮に優しい「アミノ酸系シャンプー」がおすすめ。
成分表示で「水」の後に書いてあるものを見てみましょう。
- グルタミン
- アラニン
- タウリン
- グリシン
上記のものが書いてあるものがアミノ酸系シャンプーです。
「ベタイン系シャンプー」も赤ちゃんに使えるくらい優しいシャンプーなのでおすすめ。
一般のシャンプーは「化粧品」扱いですが薬用シャンプーは「医薬部外品」。
「医薬部外品」の薬用シャンプーは「化粧品」と「医薬品」の中間にあるもので厚生労働省が認可している有効成分が配合されています。
有効成分はフケやかゆみに一定の効果が期待できると認められている成分です。
頭皮のフケ・かゆみで悩んでいる方に薬用シャンプーはおすすめですよ。
頭皮用化粧水を使って頭皮マッサージ
アミノ酸系シャンプーや薬用シャンプーで優しく洗った後はタオルドライも優しくしましょう。
頭や髪をゴシゴシ拭いてしまうと頭皮や髪のキューティクルも傷つくので注意です。
髪を拭いた後はすぐ乾かすのではなく頭皮用の化粧水を使いましょう。
頭皮の乾燥やベタつき、ニオイを防いでくれる頭皮専用の化粧水のこと。
「頭皮用化粧水」や「頭皮用ローション」などと呼ばれます。
ただ注意点として頭皮が弱い方などは違和感がある場合もあるので感じた場合は使うのはやめましょう。
頭皮用化粧水をつけた後は頭皮のマッサージもしましょう。
頭皮マッサージは頭皮の血流を良くしてこれから生えてくる髪に良い影響があります。
また顔のリフトアップにもつながるんです。
もちろん1回では改善されませんが毎日の継続が大事になります。
ドライヤーのやり方を見直す
「シャンプー」「頭皮用化粧水」が終わったら最後は「ドライヤー」です。
ドライヤーを適当にしたり乾かさずに濡れた髪で放置したりしていませんか?
ドライヤーを頭皮に近づけすぎると頭皮の乾燥の原因になります。
濡れたままの髪はデリケートなので放置すると髪は傷み、頭皮は雑菌が発生してしまうんです。
ドライヤーと髪との距離は20cmほど離すのが適した距離。
髪もお風呂から上がったら15分以内には乾かすようにしましょう。
生活習慣の改善をする
フケの根本的な原因は皮膚の「ターンオーバー」が乱れることでした。
規則正しい生活を送るのは体にももちろん頭皮にも良いことなんです。
- タンパク質・ビタミン群・ミネラルの髪の3大栄養素をバランスよく摂る
- 睡眠はなるべく7時間以上(PM10:00〜AM2:00はターンオーバーが活発)
- ストレスを溜めないように自分なりのストレス発散法を作る
基本的なことですが意識しないと疎かにしがちです。
フケをなるべく起こさないためにも注意していきましょう。
フケについてのQ&A
脂漏性(しろうせい)皮膚炎という皮膚の病気の可能性もあるので皮膚科に行って診てもらいましょう。シャンプーの見直しや日常生活も規則正しくするのもとても大事なことです。
カラーに関しては地肌につけない「ゼロタッチ」という塗り方もあるので可能ではあります。白髪も染まりますしもともと地肌につけないマニキュアという手段も。パーマに関しては薬剤が頭皮につかないように毛先だけかけるなどがいいと思います。ただ頭皮の状態が良くない時はやらないほうが良いです。
まとめ:フケは放っておかず継続的に対策していこう
今回はフケが出てしまう原因とすぐできる対策4選を解説していきました。
⚫︎フケの原因
- 体質
- シャンプー
- 生活習慣
- 紫外線
⚫︎自分のフケタイプを知ろう
- 乾性フケ(カサカサタイプ)
頭皮が乾燥しやすいタイプ。冬は特に乾燥するので注意。
- 脂性フケ(ベタベタタイプ)
比較的男性に多め。頭皮が皮脂でベタつくタイプ。
⚫︎お家でできるフケ対策4選
- シャワーやシャンプに気をつける
- 頭皮用化粧水を使って頭皮マッサージ
- ドライヤーのやり方を見直す
- 生活習慣の改善をする
⚫︎フケについてのQ&A
- ベタベタする黄色っぽいフケが出続けるんだけどどうすればいい?
脂漏性(しろうせい)皮膚炎の可能性もあるので皮膚科を受診しましょう。シャンプーや生活習慣の見直しも必要です。
- フケが出ててもカラーやパーマはできる?
地肌につけない「ゼロタッチ」も可能。ですがカラーもパーマはどうしても頭皮についてしまう時もあるので頭皮トラブルがある時はおすすめできません。
フケは少しのケアや数日では治りません。
毎日の生活の改善や日々のケアの「継続」で結果が出てきます。
辛い時期は続くかもしれませんが頭皮ケアをしっかりして規則正しい生活を心がけていきましょう。